愛はどこに? 勝つと失う、負けると得る幸福
勝利と獲得
勝てば得られる、獲得のための勝利だと普通は考えます。
ボクもそうです。
そのためには、目的・目標を立て、努力し、戦略を練り、時には駆け引き、時には謀(はかりごと)
勝って獲得し充実させて満ち足りた気分になる。
損失を被ったら報復、損害請求。。。
それが人生ってもんだ!・・・・ん?
勝ってしまう弱さと負けていられる強さ
親が子供に叱りつけて勝つことは簡単。強者が弱者を犠牲にすることも簡単。
簡単に勝利し獲得できるもの、それは何を得ているのか、何を失っているのか???
勝ってしまては、報復してしまっては決しては手に入らないものもあるようです。
賢者の贈り物
あまりにも有名なこのお話・・・・・
妻は夫へのプレゼントのために長い髪を切り売って夫の時計用の鎖を買いました。
夫は妻へのプレゼントのために懐中時計を売って妻の長い髪の手入れのためのクシを買いました。
妻の短い髪にはクシは必要ではなく、
夫の懐中時計用の鎖を取り付けるその時計はもうありません。
お互いのプレゼントは無意味なものとなり、誠意のすれ違い、気持ちの途方もない損失。
損失に対して、報復が始まり、ののしりあいと怒号の中、双方が相手に対して勝つことによって何かを回復すれば、何かを得ても何かを失います。
しかしこの物語に、報復、勝利はありません。
この妻と夫は抱き合って泣きました。この二人の負けの中には、負けて失ったもの以外に何か大きなかけがえのないものが入ってきています。
損失を、双方が負けることによって、愛という意義あものに昇華させることができるのなら、二人で生きる意味がありそう・・・、とボクは思います。一人ではできない、二人でいることに価値が見いだされるのだと思っています。
あなたは、これからいくつ負けることができるでしょうか?
私は明日から、いくつ負けることができるでしょうか?
負けて得ることを教えるこの物語は、興味深いと思います。ただ、作者の0.ヘンリー自身はあまり幸福な人生ではなかったそうです。
もう一月もして11月になれば、クリスマスプレゼントが気になる季節。。。。。
あなたは、誰に何をプレゼントしますか?