駆けぬける喜び(廃油→BDFで)〜問題点〜

BDF(バイオディーゼル)燃料の困ったところ

 消費者として購入したBDFの品質が低いという可能性は、残念ながら高いです。環境のために使っていきたいけれども、そのために車が壊れたら、とても常用するわけにはいきません。
 

 何が問題か?、素人ながら、調べたところ・・・


 ・廃食用油使用により不純物が多い(固形物、油脂)
 ・PHの偏り 
 ・水分を含んでいる
 ・未反応の油分を含んでいる(トリグリセライド)
 ・中間生成物を含んでいる(モノ・ジグリセライド)
 ・生成に用いたメタノールの残留

 これらは、燃料ラインの詰まり、燃え残りの固着、エンジンへのダメージに影響を与えるものです。



BDF固有の問題として
 ・低温時に凍結しやすい
 ・Oリングやパッキンへの浸食性(NBR系だとだめとか、フッ素系だと良いとか)
 ・酸化安定性
 ・エンジンオイルへ溶け込むことによる希釈(エンジンオイルの潤滑不良)
   (燃料ポンプの潤滑不良は、BDF自体の潤滑性が高いためそれほど問題ではないそうです)

 

どうすればいいんだろう・・・

 BDFへの対応をヨーロッパの自動車メーカーは表明しているそうです。新車販売の半数以上はディーゼル(しかも当然コモンレール方式の)と言われているわけで、供給体制は日本よりはるかに整備されているように思われます。

 日本は欧州の水準ではありません。バイオディーゼル燃料の品質が問題です。一か八かを日常生活の中で行うことはできません。修理代にいちいち高い費用を払うこともできません。
 
 ご紹介してきましたように、私が買ってきた燃料は不純物の沈殿が生じています。ひとまず、沈殿物は除去しなければいけないので、濾過で対応します。でも溶け込んでいる未反応油やその他ワックス成分は除去できないかも。

 蒸留精製という手法もあります。これは、廃食用油由来のBDFの品質問題をほぼ根本的に解決してしまうような方法のように思われます(エネルギー収支は今後の課題なので現段階では問わないことにしていますが、そのうち。。。)

 濾過と蒸留精製について、今後ご紹介していければと思います。